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利をもって利となさず、義をもって利となす。

*この稿は覚書です。

 『大学』(儒家思想の基本典籍の一つ)に見える国家経営についての文章で、「利益をもって利益とせず、正しい道理が行われること(義)こそが真の利益である」と説きます。この言葉はそのまま企業経営にもあてはまります。

原文

孟献子曰、「畜馬乗、不於(奚+隹)豚。伐冰之家、不牛羊。百乗之家、不聚斂之臣。與其有聚斂之臣、寧有盗臣。」此謂國不利為一レ利、以義為上レ利也

『大学』第六段第四節 新釈漢文大系(2)『大学・中庸』一00頁

読み下し文

孟献子(モウケンシ)曰く、「馬乗(バジョウ)を畜(ヤシナ)へば、(奚+隹)豚(ケイトン)を察(ミ)ず。伐冰(バツピョウ)の家は、牛羊(ギュウヨウ)を畜(カ)はず。百乗の家は、聚斂(シュウレン)の臣を畜(ヤシナ)はず。其の聚斂の臣有らんよりは、寧(ムシ)ろ盗臣有らん」と。此れ、國(クニ)は利を以て利と為さず、義を以て利と為すを謂ふなり

現代語訳

孟献子が、「馬を飼う身分のもの(上士)は、(零細の収入源である)鶏や豚を飼うことはない。氷を切り出して用いる家柄のもの(大夫)は、牛や羊を飼って収入をふやそうと考えない。 百乗を持つことの出来る家老の家では、きびしく税金を取り立てる有能な家臣を用いない。 その取り立てのきびしい家臣より、むしろ家の財を横領する家臣のいる方がまだましである。」と言っている。 これは、国家は利益が有ることをもって本当の利益とせず、正しい道理(義)が行われることをもって利益とすることをいっているのである


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【キーワード】

義,利,経営,大学,


  

Posted at 09/02/23 17:02 | Edit

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