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意地悪

意地悪についてこんな考察がありました。新入社員の時に先輩から意地悪された著者が、その先輩の心理を分析しています。

会社というところにはとんでもなく意地悪な人がいる。しかも、同僚も上司もその人(たち)のことを見て見ぬふりをしている。

(中略)

意地悪な人はたいてい仕事もしない。自分に与えられた最低限の仕事はするとしても、他の人まで助けるようなことは絶対しない。仕事をしないから意地悪が際立つ。職場というのは利益共同体だから仕事さえできれば迷惑な人ではないから、意地悪が意地悪とはならない。

意地悪な人は、「自分は正当に評価されていない」とか「不本意な仕事をさせられている」と思っているから、悪循環として仕事以外の方面に気持ちが肥大してしまっている、というわけだ。そういうことにこだわるということは、意地悪な人は実は人一倍の権威主義者であり、上司(ただし部門長クラスの偉さの人)の目をとても気にしていもいる。当然、気も小さい(「豪快で意地悪な人」というのは聞いたことがない)。

これらを総合すると、意地悪はその人自身の自由意志の次元を超えた現象ということになる。大きな不安を抱えている人が明るく振る舞おうとしても振る舞えないのと同じことで、その人の中にある職場への不平不満が、その人の行動を、意地悪へ意地悪へと歪めてしまっているのだ。心神喪失とか心神耗弱(こうじゃく)と言うと大袈裟だが、とにかく意地悪な人は自分の意志ならざる力に操られるようにして意地悪をしてしまっているのだ。

保坂和志 「新入社員の困惑」 2007/4/15日本経済新聞

こう考えると、意地悪をする人に対してかなり精神的優位に立つことができますね。意地悪に限らず、人のマイナスの感情の発露はだいたいこんなパターンなのではないでしょうか。


【キーワード】

意地悪,不平不満,


  

Posted at 07/04/16 17:04 | Edit

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